カブールからマザリシャリフへ
カブールからマザリシャリフへ (Kabul to Mazar-e-Sharif)
カブール(Kabul) からマザリシャリフ(Mzar-e-Sharif) への移動は,空路の一回を除いてはすべて陸路であった。すなわち,サラン峠を越えることになった。決していい道路状態ではなかったが,武装集団(主にタリバン)の襲撃を避けるために高速で車を走らせた。恐らく,他の車輌も同じと思うが,車の性能と運転手の腕によって可能な限りの高速での移動であった。また,季節によって変化する車外の景色はそれなりに楽しむことができた。と言うより,移り変わる景色はここが安全ではない場所であることを忘れさせてくれた。
カブールからマザリシャリフへの経路は選定の余地は無く,以下の一本道であった。
カブール(Kabul) - チャリカール(Charikar) - サラントンネル(Salang tunnel) - ドシ (Doshi) - プレクムリ (Pul-e-Khumri) - タシュクルガン (Tashkurgan) - クルム (Khulm) - マザリシャリフ(Mazar-e-Sharif)
各経過地の概要を以下に記す。
1. チャリカール : サラン峠への登り口に位置し,近くにはバグラム(Bagram) の仏教遺跡がある。また,バグラムの近くを左折すると,バーミヤン遺跡(Bamiyan) へと続いている。
2. サラントンネル : 標高3,350に位置し全長2,600m のトンネルで1964 年にソビエト連邦の支援によって建設された。
3. ドシ : サラン峠より下ったクンドゥス(Kunduz)川に沿って発展した町で,ここからもバーミヤン遺跡(Bamiyan) へ行くことができる。
4. プレクムリ : 今回プロジェクトによって220kV の変電所が建設される町である。プロジェクトの宿舎がある。
5. タシュクルガン : クルム近くの峡谷である。
6. クルム : 今回プロジェクトの資材置き場
7. マザリシャリフ : MEW (Ministry of Energy and Water) の出先事務所があり,また,プロジェクトの宿舎もある。