サラン
アフガニスタンでは,首都Kabul での電力不足が深刻で,隣国のウズベキスタン(Uzbekistan) およびタジキスタン(Tajikistan) からの電力輸入を緊急案件として,ADB (アジア開発銀行), KfW(ドイツ復興金融公庫)およびインド政府の援助にて,220kV送電線の建設が進められている。この送電線がSalang峠を越えるので,Pul-e-Khumri - Kabul間の工事を受注しているインドのA社の好意により現場を見学する機会を得た。
アフガニスタンの北部と首都であるカブールを結ぶ唯一の道路はサラントンネルで結ばれ,同様に送電線もこのサラン峠を越えるルートが実現可能なルートとして選定された。
工事の責任者によると,標高が3800m の高地であるために,工事が可能なのは7, 8, 9月のみとのこと。標高3,800m と言えば,富士山の頂上よりも高い。