玄奘三蔵求法の足跡

長安への復路

長安への復路

長安への復路に関して
インド各地での仏法の修行を納めた玄奘は,いよいよ帰国の途についた。帰国の足跡に関しては現パキスタンのバンヌ (Bannu) から進めてみたい。
1. バンヌより現アフガニスタンのジャーグダ国(ガズニ, Ghazni),カブールを経てカピシー国(王都:ベグラム Bagram)へ至った。
「カピシー王は,一人の大臣に百余人を将いて秣や食料を負わせ,法師を送って雪山を越えさせた。・・・・・。そして,山を下りアンタラーヴァ国へ着いた。」とある。注釈によると,アンタラーヴァ国はドシ (Doshi) 川の流域とのことで,現在のドシ(Doshi) 周辺と想像する。
2. アンタラーヴァ国から,活国(クンドゥス)に至った。クンドゥスには往路に立ち寄っている。
3. ここから,クリスマ国,ダルマスティティ国,パミール高原を経て褐槃陀(カツパンダ)国(現タシュクルガン)に至った。
4. タシュクルガンより,カシュガル国,クスタナ国(ホータン地方),ニヤ城,ナバパ(楼蘭)を経て貞観19年(AD645年) に多くの経典をたずさえ長安に戻り17年間におよぶ求法の大旅行を締めくくった。

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